ひざについて

June 1, 2016

 

 

患者様によく聞かれること。

「ひざにサプリメントを宣伝で聞くのですが、効果はあるのでしょうか?」

このような質問を聞いたとき、私は患者様の”ひざのつらさを和らげるために少しでもいいものをやっていこう”という前向きなお考えにありがたい気持ちになります。

 

では、サプリメントについて説明します。

 

一般にサプリメントとは食品の一種といわれています。

よって健康づくりの助けとして利用するぐらいの気持ちが大切です。

 

ひざサプリメントでよく含まれる成分について調べてみました。

  • ヒアルロン酸
    医療現場では注射薬として30年も前から用いられています。それを飲む形で販売されています。
    しかし飲む形でもヒアルロン酸がどれくらいの効果があるのかはまだ医学的確証はありません。

  • しょうがエキス
    しょうがは身体を温めるには良い効果があります。
    しかし、ひざの痛みにはヨーロッパでは軽減する効果があるといわれていますが、日本では研究が少なく、判断が出来ていません。

  • ビタミンC・E
    ビタミンC・Eには抗酸化作用があります。酸化作用とは酸素の副産物で身体の細胞が傷つくことです。老化の大きな要因とされています。
    この酸化作用を抑える働きが抗酸化作用。
    これによって変形性ひざ関節症の症状の緩和と軟骨の保護作用があると一部では提唱されています。しかしまだ科学的根拠は十分ではありません。

  • コンドロイチン
    変形性ひざ関節症の患者様に実験してもらいました。
    ある人はコンドロイチンを、ある人は偽の薬を3ヶ月とってもらいました。
    コンドロイチンを用いた方はあきらかに痛みや日常生活が改善されていました。
    効果はグルコサミンと同じ程度でやはり初期から中期の患者さんにゆっくり効くようです。
    ただ、その効き目はグルコサミンよりも少し劣るような印象を受けます。

  • コラーゲン
    肉や魚に多く含まれている成分なのでサプリメントとしてとらなくても、普段の食事で十分とることができます。
    肉や魚の種類に関係なく、どの部分にも含まれている成分です。
    変形性ひざ関節症に有効と宣伝されていますが、医学的にはまだ効果が確認されていません。また、痛みをとる証拠もありません。

  • グルコサミン
    グルコサミンはカニの甲羅の成分であるキチンを分解して得られます。
    ヒアルロン酸も同じ成分で、関節液の主成分です。
    グルコサミンと偽薬を変形性ひざ関節症の患者様に3年間とってもらった研究があります。それによるとグルコサミンを用いた人は症状が軽快しました。また、炎症を抑える作用も確認できたとされています。
    確かに痛みを軽減される効果はありそうですが、その効果は関節症の初期から中期までとみられています。また、効き方はゆっくりなため痛み止めの薬ほどの即効性はなく、痛みの強い人や末期の人には効果はありません。

以上、このように、それぞれの成分を認識した上で使用することが大切です。

 

 

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