不妊と子宮後屈について
病院で不妊治療を受けながら、当院に通院されておられる患者様との会話です。
患者様「婦人科の検診で「子宮後屈ですね」と言われたのですが、病気でしょうか?」
私「なぜですか?」
患者様「子宮後屈って何だろうと思いました。」
私「医師から説明はなかったのですか?」 患者様「特に説明や治療の事について何もなかったので、別に問題ないのかと。ただ、気になっていたのですが、やっぱり何となく聞きづらくそのままにしていました。」
子宮後屈とは、
実は約80%の女性は子宮前屈であり、残りの約20%の女性は子宮後屈であるというデーターがあります。
「子宮後屈」は数十年前までは不妊や流産の原因とも言われ、手術を勧められることが多かったようですが、現在ではその相関関係は否定され、ほとんどが手術の必要はないようです。しかし子宮内膜症や腹膜炎などの原因で後天的に後屈になった場合にはそれらの病気の治療のため手術を行うことがあります。

症状では、子宮後屈の女性は前屈の方に比べて生理痛や下腹部痛が起こりやすくなるようです。しかしこれらの症状の多くは子宮後屈そのものによって起こるのではなく、子宮後屈の原因となった骨盤内の炎症や子宮内膜症によるものがほとんどです。後屈が強い場合、骨盤内周囲の血管を圧迫して血流が悪くなり、腰痛を起こすこともあります。
昔は不妊の原因と言われていた子宮後屈。今では見直されていますが、冷えが原因での不妊で悩んでいる方は増加しているといわれています。
そこで冷えによる不妊の治療として、当院で行う腹部灸(あとが付かない)お灸が最適です。
洋食文化や、ストレス、石油化学物質なども原因とされる現代人が抱える女性に及ぼす冷え。
腹部灸で体質を改善しながらストレスも減らし、妊娠しやすくなります。
また、骨盤内の炎症や子宮内膜症と診断された方も、お灸によって体質を改善し妊娠・出産を経験されています。その後も続けて出産されている方も多くいらっしゃいます。
最後に自分で出来る豆知識を一つ。
実は、性交後の寝る姿勢で妊娠しやすくなるってご存知ですか?
性交後、子宮後屈の方はうつぶせに、子宮前屈の方は仰向けに10~15分寝るといいようです。これだけで妊娠しやすくなる方も多いようです。
冷えにかかわらず、さまざまな不妊のお悩み、東洋医学を駆使してお答えします。
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