

シーバー病
サッカーをしている8歳の男の子、ふくらはぎの痛みで来院されました。 週に1~2回、1日6時間以上することがほとんどで、最近時間が長くなったばかり、とのことです。 数回来院してもらい、痛みも少なくなってきたある日、突然こういわれました。 男の子「先生、前からかかと痛いねん。」 私「今まで何で教えてくれへんかったん?」 男の子「だって、保育所のころから痛くて、これが当たり前やと思っていたから。」 私「お父さんお母さんにはその事言った?」 男の子「言ったかもしれへんけど、あたりまえになってるから。」 子供はまず家族に痛みを訴えます。家族はそのとき心配しますが、しばらくすると言わなくなってしまうので、家族は気にならなくなります。でもたいがいは治っていなくてただ言わなくなっただけなのかもしれません。 私「すぐに診てみようね」 左のかかと内側が右に比べて腫れている。 熱感もある。かかとの両サイドを軽く押すだけで足を引くぐらい痛みを訴える。 次にかかとの骨の結節部(そのような場所があります)に音を測る道具をあてて響く痛みが現れるかを見る。 結果、アキレス腱にか
不妊治療の例
以下、不妊治療の例です。 Aさんご夫妻の場合。 結婚して7年が経過しても妊娠の気配が無く、病院検査では二人とも問題なしといわれ、それでもセカンドオピニオンをと病院巡りをかさね、それに加えて民間療法も試されたそうですがどれも効果はかんばしくありませんでした。 大変悩まれている、とある患者様からご紹介のうえ来院されました。 まず、こちらで治療適用になるのかを判断するため、奥さんを問診触診しました。 その結果、一番にわかったのはカラダが冷え切っていることでした。 ご本人も自覚もされていました。 冷えから改善してみよう。一歩ずつと感じ、こちらで診させてもらおうと思いました。 そこで当院を受けるにあたって最も大切な条件をお話ししました。 それは、たった一つ。 「私の言う通りに通えますか?ご自身の判断を入れずに。」 今まで、患者様の頭の中で私が冷えと不妊の関係が結びつかず、治療が順調に推移していても途中で来られなくなってしまうことがあります。それではせっかく順調に行っていた治療が無駄になってしまうのです。 奥様はうなずかれました。その目つきは何かを決心された
不妊治療
不妊治療に鍼灸をもっと積極的に取り入れるべきだと思います。 鍼灸が不妊治療に効果があることはWHO(世界保健機構)も認めていますが、私自身も今までの経験から、その効果を実証しています。 いつごろから治療を始めるべきか?ですが、早い段階から取り入れたほうが効果が高いと思われます。 なぜなら不妊治療に対する鍼灸の役割は、妊娠するための“カラダ作り”にあるからです。 例えば、もし排卵のタイミング治療やホルモン治療などで受精が出来たとしても、母体が整っていない環境、いわゆる栄養の良くない子宮環境だとすれば、受精卵がうまく着床してくれるでしょうか? 受精のしやすさはもちろん、着床をしてくれるのか、また着床後に子宮内で守り育てる(着床から出産まで)環境を整えるのは、薬でもなくホルモンを直接投与することでもなく、自己免疫力を含む自己機能を上げることにあるのだと思います。 また、例えば妊娠できたとしても、出産、そしてその後に続く子育てと、人生の一大事が控えています。そのためにはまず母親の心身が健康でなければなりません。 不妊に悩む人のおなかは弾力が無く、おへその

不妊と子宮後屈について
病院で不妊治療を受けながら、当院に通院されておられる患者様との会話です。 患者様「婦人科の検診で「子宮後屈ですね」と言われたのですが、病気でしょうか?」 私「なぜですか?」 患者様「子宮後屈って何だろうと思いました。」 私「医師から説明はなかったのですか?」
患者様「特に説明や治療の事について何もなかったので、別に問題ないのかと。ただ、気になっていたのですが、やっぱり何となく聞きづらくそのままにしていました。」 子宮後屈とは、 実は約80%の女性は子宮前屈であり、残りの約20%の女性は子宮後屈であるというデーターがあります。 「子宮後屈」は数十年前までは不妊や流産の原因とも言われ、手術を勧められることが多かったようですが、現在ではその相関関係は否定され、ほとんどが手術の必要はないようです。しかし子宮内膜症や腹膜炎などの原因で後天的に後屈になった場合にはそれらの病気の治療のため手術を行うことがあります。 症状では、子宮後屈の女性は前屈の方に比べて生理痛や下腹部痛が起こりやすくなるようです。しかしこれらの症状の多くは子宮後屈そのものによって起こるの


ひざについて
患者様によく聞かれること。 「ひざにサプリメントを宣伝で聞くのですが、効果はあるのでしょうか?」 このような質問を聞いたとき、私は患者様の”ひざのつらさを和らげるために少しでもいいものをやっていこう”という前向きなお考えにありがたい気持ちになります。 では、サプリメントについて説明します。 一般にサプリメントとは食品の一種といわれています。 よって健康づくりの助けとして利用するぐらいの気持ちが大切です。 ひざサプリメントでよく含まれる成分について調べてみました。 ヒアルロン酸
医療現場では注射薬として30年も前から用いられています。それを飲む形で販売されています。
しかし飲む形でもヒアルロン酸がどれくらいの効果があるのかはまだ医学的確証はありません。 しょうがエキス
しょうがは身体を温めるには良い効果があります。
しかし、ひざの痛みにはヨーロッパでは軽減する効果があるといわれていますが、日本では研究が少なく、判断が出来ていません。 ビタミンC・E
ビタミンC・Eには抗酸化作用があります。酸化作用とは酸素の副産物で身体の細胞が傷