シーバー病

June 3, 2016

サッカーをしている8歳の男の子、ふくらはぎの痛みで来院されました。

週に1~2回、1日6時間以上することがほとんどで、最近時間が長くなったばかり、とのことです。

 

数回来院してもらい、痛みも少なくなってきたある日、突然こういわれました。

 

男の子「先生、前からかかと痛いねん。」

 

私「今まで何で教えてくれへんかったん?」

男の子「だって、保育所のころから痛くて、これが当たり前やと思っていたから。」

私「お父さんお母さんにはその事言った?」

男の子「言ったかもしれへんけど、あたりまえになってるから。」

 

子供はまず家族に痛みを訴えます。家族はそのとき心配しますが、しばらくすると言わなくなってしまうので、家族は気にならなくなります。でもたいがいは治っていなくてただ言わなくなっただけなのかもしれません。

 

私「すぐに診てみようね」

 

左のかかと内側が右に比べて腫れている。

熱感もある。かかとの両サイドを軽く押すだけで足を引くぐらい痛みを訴える。

 

次にかかとの骨の結節部(そのような場所があります)に音を測る道具をあてて響く痛みが現れるかを見る。

結果、アキレス腱にかけて痛みがひびく感じがするという。

 

私「病院でレントゲン撮ってもらおうか。レントゲンは痛い原因を教えてくれる君の正義の味方やで。そしたら早いこと治るかも。治ったらサッカーもっともっと出来るようになってめちゃめちゃ楽しくなる。

原因わからんまま、痛いのこらえてサッカーするのと、楽になってめっちゃ楽しくなるサッカー、どっちがいい?」

 

「めっちゃ楽しなるサッカーがええ!!」

 

結果、シーバー病(注1)と診断。

現在インソールを作り靴に入れて、当院の疼痛緩和施術を続けてくれています。

 

 

以前より文部科学省の発表では児童は基礎体力が少ないと言われ続けています。

しかし、なかなか改善されていないようです。

 

実際、平成27年度体力・運動能力調査報告書によれば、児童における体育・保健体育の時間以外で60分未満の運動割合は、平均すれば1日10分以下と報告されています。

 

私は、現場にいて強く思います。運動全般にいえることですが、少ない頻度での長時間運動は一見効率的に思いますが、学童時期には身体づくりを超えて痛めてしまうことも大いにあるのだと。

 

お父様お母様も、お子様たちがそのような運動頻度だったり、また、テレビからの当たり障りないトレーニングをしようとしていたり、自分に合うかわからない本からのトレーニングをしていたら、是非ご相談下さい。

お子様のタイプ別に合う筋力指導や、怪我予防トレーニング指導の知識を持つ柔道整復師が親身に対応いたします。

 

 

(注1)「シーバー病」とは?

小学生ぐらいのスポーツをするお子さんで、
踵(かかと)が痛いという場合に見られる疾患の一つに「踵骨骨端症」があります。
別名「シーバー病」ともいわれています。
下の図の赤丸で囲んだ部分が痛くなるのが特徴。

 下の2枚の写真は大人と子供の踵の骨のレントゲンです。

 比較するとわかるように、
左の写真、子供の踵の骨には骨端核と呼ばれる丸みを帯びた分裂した骨が写ります。
あたかも別々の様に見えますが、
骨端核の周りは軟骨の成分があるのでレントゲンに写らないだけで連続性はあります。
そして、15~16歳で踵の骨として、癒合します。

 

つまり、15歳ごろまでの成長過程で、過度の負荷をかけることによってかかとの骨と骨との間の軟骨部分付近に強い炎症を起こす状態をいうのです。

 

写真参考:古東整形外科

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